フランスの雇用形態
雇用形態は日本とは少し異なります。基本的なところを押さえておくと、仕事探しの時にも役に立つので、フランスで働こうと思っている人は、ぜひ目を通しておいて下さい。
また有給休暇に関してですが、雇用形態にもよりますが、フランスでは基本的に1年間で5週間の有給休暇が与えられます。有給の使用に関しての法律もありますが、実情として会社ごとにルールがあり、それに従って有給を取ることになります。
労働時間は週35時間で、これ以上働く場合は残業となります。
Interimはある程度フランス語ができないと難しいかな。
CDI
CDI(セーデーイー)とは、Contrat de travail à Durée Indéterminéeの略で無期限雇用契約のことです。日本の正社員にあたるもので、雇用期限がありません。
就労ビザの方は基本的にこちらの雇用形態になります。場合によっては、学生ビザの方もこの雇用形態になる場合もあります。
CDD
CDD(セーデーデー)とは、Contrat de travail à Durée Déterminéeの略で期限つき雇用契約のことです。基本的に最長18ヶ月で、その間に1度だけ契約更新が可能となっています。
ワーキングホリデーや学生ビザの方は基本的にこちらの雇用形態になります。
Intérim
Intérim(アンテリム)は日本で言う派遣アルバイトのようなもので、日本の派遣アルバイト同様エージェントに登録することでそこから仕事を紹介してもらう事ができます。有名なエージェントはManpowerやAdeccoなど日本でも有名なエージェントがパリにもあります。
IntérimはCDDのカテゴリーに入るので、最長18ヶ月で契約更新は1回のみです。ただし、Intérimは急な欠員による仕事の募集なので、2週間や1ヶ月などの短期間であることが多いようです。
Intérimでの登録の仕方や仕事の探し方は以下で紹介します。
仕事の探し方
ワーキングホリデーや学生ビザの方でフランスに到着してすぐに働きたいと考えている方は、出発前から以下のサイトを使って仕事探しを始めておくことをお勧めします。
仕事の探し方
- 日本人向けサイト
フランスに住む日本人のための情報が掲載されたサイトです。
- フランス語のサイト
フランス語の求人サイトですが、簡単なフランス語がわかれば求人を探す事ができます。上記のサイトはパリの求人がほとんどですが、こちらのサイトなら地方の求人も探す事ができます。- leboncoin
「ル・ボンコワン」と読みます。仕事だけでなく、アパートを探す事もできます。また、メルカリのように不要なものの売買も可能です。
- Pôle emploi
「ポール アンプロワ」と読みます。フランスの政府機関で、失業者が就職先を探す手助けをしています。
- leboncoin
- 実店舗
実際にお店に貼ってある求人の貼り紙を探して、そこに履歴書を持っていくという方法です。張り紙を出しているお店というのは、緊急で人を探している場合が多いので、高確率で採用になります。
また、直接履歴書を持っていくやり方と言うのは、フランスでは一般的なので、張り紙がなくても気になるお店があれば、アポなしで行くというのもありです。
- 友人
友人や知り合いを通して求人を見つける方法です。求人数が少ない地方では、このやり方がいいかもしれません。また、Facebookなどsnsを通して探すのも一つの手です。
用語
- H/F
Homme/Femmeの略で男女どちらでも可能という意味。 - temps plein/temps partiel
フルタイムもしくはパートタイム。 - Type de contrat
CDIやCDDといった雇用形態のこと。 - CV
Curriculum Vitaeの略で履歴書のこと。 - salaire
給料の意味。
Intérimの流れ
上でも紹介したIntérimですが、ここでもう少し詳しく紹介していきます。
Intérimはまずエージェントに登録する必要があるのですが、ネットでも直接エージェントでもどちらでもできます。直接エージェントで登録となると、街中にあるManpowerやAddeccoと書かれているオフィスに行くことになります。
以下がよく使われているIntérimのエージェントです。
- Manpower
一番有名なエージェントです。
- Addecco
技術職の募集が多いです。
そして流れとしては、以下のようになります。これはフランス人の友人が実際にIntérimをした際の流れです。
- 登録
オンラインもしくはオフィスで登録をします。
- 面接
オフィスで面接をします。
- 電話
オフィスからこういう仕事があるよと電話が来ます。もし電話がなかなかかかってこなければ、こちらからかけます。
- 仕事
仕事内容は電話がかかって来た時に説明されます。期間も1週間のものから1ヶ月のものなど様々ですが、基本的に短期間になります。
- 契約終了
契約期間が終了すれば、そこでの仕事は終わりです。ただし、会社側に期間の延長を打診される場合があるので、その時はもう少し長く働くことができます。
- 再度電話
3の電話に戻ります。
簡単ですが、以上がIntérimの一連の流れとなります。ただし、エージェントによって多少異なることがあるので、参考程度に見てください。
最後に
就労ビザを持ってフランスで本格的にフランス企業に就職したいという場合は、以下のような求職サイトを利用して下さい。
どちらも世界で使われている求人サイトです。特に、indeedは日本でもよく使われています。
また、フランスにはalternanceという制度もあります。alternanceとは交代という意味で、会社に行きながら学校にも通えるという制度です。そしてその学費は会社持ちという素晴らしい制度です。
alternance制度は、この週は会社、この週は学校とそれぞれ週ごとに会社と学校を行き来することになります。そして会社からもらう給料は最低賃金です。年齢等によってもらえる額が変わるので、詳しくは下のページを参考にして下さい。
Quel est le salaire d’un apprenti en 2019/2020 ?
alternance制度について詳しく解説しているサイトも下に貼っておきます。
【フランス・職業訓練】働きながら学校に通うAlternance制度【体験談あり】
実際にパリでalternance制度を利用して働いていらっしゃる方のブログです。是非参考にして下さい。