
保険
ここでは、フランスで病気になった時に使う保険証やワーキングホリデーの際に必要なお勧めの海外旅行保険について解説します。

病気になった時に慌てないように備えておこう!
Sécurité sociale(社会保障)
フランスにはSécurité socialeがあり、その中にあるAssurance maladie(健康保険)に入っておくと、病院で治療を受ける際、基本的には日本と同様の3割負担で済みます。ただし、フランスでは、一旦全額支払って後日7割分が返還されると言うシステムになっています。
また実際には、負担率は常に3割ではなく、受けた治療によって負担率が変わります。
Mutuelle(任意保険)
Sécurité socialeでカバーされない自己負担額をカバーしてくれる任意保険です。契約内容によって保険料やカバー率が変わってきます。
就労ビザで採用されている方は、基本的に会社で入っているMutuelleがあると思うので、それに一緒に加入することになると思われます。
Carte Vital(健康保険証)
Sécurité socialeに加入すると手に入る健康保険証です。病院や薬局でこのカードを提示することで保険が適用されます。通常手続きから2ヶ月ほどで手に入りますが、提出する書類に問題があればそれだけ遅れることになります。
以下でCarte Vitalの申請方法を解説します。
Carte Vital申請の流れ
- 必要書類集め
必要書類は下記に記述しています。 - CPAMで手続き
Google Mapで検索すると、パリにあるCPAMがいくつか出てくるので、最寄りのCPAMへ行って手続きをします。「1ヶ月半ぐらいしたらできていると思うから、また来て」と言われるので、1ヶ月半後に再度行きます。 - 後日、再度CPAMへ
この時にSécurité socialeの番号をもらえるので、それを使ってAmeliというサイトで登録をします。番号をもらった後に、職員の人と一緒にやるので、安心です。 - 郵送でCarte Vitalが送付されてくる
- 会社に書類を提出
※2018年12月時点(管理人の場合)
必要書類
- 電気またはガスの請求書のコピー
- 直近3か月の給与明細書
- 滞在許可書
- RIB
- 戸籍謄本
- 戸籍謄本の翻訳
※2018年12月時点
戸籍謄本は日本から取り寄せる必要があります。
また、戸籍謄本の翻訳は日本大使館で10€でやってもらえます。10日ほどかかるので、注意して下さい。
CPAMの場所
前述したように、CPAMはパリにいくつかあります。

ちなみに管理人が行った10区のCPAMはこんな感じでした。

建物にはCPAMとは書いておらず、l’Assurance Maladie(健康保険)と書かれています。中に入ると行列ができている場合があるので、時間に余裕を持って行くようにして下さい。
海外旅行保険
ワーキングホリデービザを取る際に必要になってくる海外旅行保険ですが、調べてみると、有名な保険会社から出ているものがたくさん出てくるかと思います。
そこでおすすめなのが、管理人も実際に利用したASSETS ASSURANCESのグローブパートナーという保険です。1年で540€という安さで、保証期間は3ヶ月〜12ヶ月まで選択することができます。
傷害保険なので、携行品等は保証されていませんが、けがや病気の時に使える保険で、管理人が実際にワーホリ期間中に病院に行った際にも全額返ってきました。
わからないことがあれば、以下のよくある質問で確認してみて下さい。
よくある質問ー海外旅行・留学・ワーホリ保険の グローブパートナー
保険使用時の流れ
管理人が実際にパリで病院に行った際に保険を使用した時の流れを紹介します。
- 病院で診察を受ける
病院はアメリカンホスピタルという日本人医師がいる病院にしました。予約は以下のページからできます。
アメリカンホスピタル - 必要書類を集める
必要書類については以下で解説しています。 - 必要書類を以下の送付先に送る
ACS Service Médical
153 rue de l’Université
75007 Paris, FRANCE - 2週間ほどで銀行に振り込まれる
必要書類
- 医師、病院、ラボラトリーのfeuille de soins原本
診察終了時にもらいます。 - 処方箋のコピー
診察終了時にもらいます。 - 薬局のfeuille de soins原本
薬局で薬を買った時のみ必要 - 保険金請求書
- パスポートの顔写真のあるページのコピー
- 日本を出国した時の出国スタンプがあるページのコピー
- 渡航先に入国した時の入国スタンプがあるページのコピー
保険金請求書は以下のページからダウンロードできます。
保険金の請求についてー海外旅行・留学・ワーホリ保険の グローブパートナー
病院
ここでは、フランスでどうやって病院の予約を取るのかやどんな仕組みになっているのかを簡単に解説していきます。
ちなみにフランスでは、風邪など軽い症状の場合最初に行くのは、Cabinet médical(診察所)になります。
Médecin traitant(かかりつけ医)
フランスでは、どこの病院でもいつでも行ける、というシステムではなく、自分のかかりつけ医に見てもらってそこから専門医にみてもらう、という流れになります。
まず最初にかかる一般医のことを「Médecin généraliste」といい、自分のかかりつけ医のことを 「Médecin traitant」 といいます。
最初はかかりつけ医がいない状態なので、自分のかかりつけ医を探す必要があります。そこで使うのが、Doctolibというサービスです。
Doctolib
上のリンクがDoctolibのページです。予約する前にユーザー登録が必要なので、登録しておいて下さい。
- 左の欄にMédecin généraliste、右の欄にParisと入力してRECHERCHER(検索する)をクリックします。

- ドクターの欄にカーソルを当てると、右の地図上のピンが青くなるので、診察所がどこにあるかが一目でわかります。
診察してもらいたいドクターの欄のPRENDRE RENDEZ-VOUS(予約を取る)、もしくは行きたい日の時間をクリックします。

- Motif de consultation(相談の理由)にConsultation de médecine générale(一般的な相談)を選んでPRENDRE RENDEZ-VOUSをクリックします。
初めての方はPremière consultation de médecine générale(初めての一般的な相談)を選択します。

- 次のページで予約を確定させれば完了です。
診察をしてもらったドクターにかかりつけ医になって欲しければ、診察の際にそれを伝えればなってくれます。
最後に
診察に行く前に自分の症状をフランス語でなんというかの予習をしておきましょう。もしなんて言えばいいかわからなければ、英語でも通じると思うので、英語で話してみましょう。ボディランゲージもありですね。